・屋外で受信したGNSS信号を増幅・分配し、GNSS信号を必要とする機器へ配信します。
・カーナビ/ドラレコ/情報端末の機器開発やデジタル無線等の時刻同期には、L1帯用信号分配システム
・測量機器/航空機等の機器開発・メンテナンスには、L1/L2帯用信号分配システム
・GPSのL5やQZSS(みちびき)のL6を利用した機器の研究開発には、多周波用信号分配システム
・標準品では対応できない特殊な仕様の御要望でも特注品で対応致します
信号分配システム構成例
時刻同期用としての一例です。
携帯基地局、列車無線、地震計等は、GNSSの時刻や1ppsと呼ばれるタイムパルスを用いて時刻やタイミングの同期を行っています。
但し、多くの建物内設備は屋外からのGNSS信号を受信できる環境にはなく、また多くの設備を同時に運用しているため、同軸ケーブル等で屋内に引き込み、ケーブルによる減衰した信号を再び増幅して分配する必要性が出てきます。
GNSS分配アンプを導入する事により、それらの条件に対応する事が可能です。
GNSS分配アンプでの必要な増幅量は、配線するケーブルの種類やケーブル長、必要とする分配数に左右されます。
基本的には、屋外アンテナから同軸ケーブルを配線し、分配アンプから各受信機へと同軸ケーブルで分配配線する構成となります。
予備を考えて必要な分配数より出力端子が多い機器を選択した場合は、空きとなる出力端子には終端抵抗を装着する事をお勧めしております。
信号品質を維持するために、屋外アンテナから分配アンプまでのケーブルロスは、アンテナゲイン+30dBの場合ですと10dB程度までに抑える必要があります。
それを超えるケーブル長になる場合は、屋外アンテナの出力端子に近い場所にインラインアンプ等を追加して、信号をあらかじめ増幅させておく必要があります。
なお、この機器構成は、純粋に座標を得るためのGNSS受信機への接続用としても利用可能です。
※注意点
・一度屋外のアンテナで受信すると、そのアンテナ以降は衛星の位相差が同一になりますので、分配した信号を入力したGNSS受信機は全て屋外アンテナの座標を表示します。
・遮蔽物が多い場所に屋外アンテナを設置した場合、捕捉できる衛星数が限られます。