【導入事例】広島県安芸郡坂町での地域BWAの活用に、プライベートLTE用小型基地局を採用いただきました
災害時の課題として「避難所が陸の孤島になってしまう」「地域の情報がなかなか集まらない」などがあります。
そこで、広島県坂町では「平成30年7月豪雨災害坂町復旧復興プラン」にのっとり、地域エリアへの情報発信強化を進めています。
災害の発生の危険をいち早く正確に伝えるために、株式会社中電工様(本店:広島市中区、取締役社長:迫谷章)と協力して、市町村単位に無線システムを提供することが可能な地域BWAを導入。基地局にプライベートLTE小型基地局を採用し、坂町での防災無線通信サービスを開始しました。
- Wi-Fiは電波干渉により安定した通信が難しい
- ローカル5Gは機器が高価(数千万円)
- 「プライベートLTE用 小型基地局 HNB-5100-BW」を採用いただくことで、低価格で確実な無線通信ネットワークの構築を実現しました。
河川監視管理システムの導入
河川の氾濫における監視は、避難行動を喚起するために重要になっており、坂町では河川管理システムを導入。
町内5か所にライブカメラを設置(うち4か所は株式会社中電工が設置)し、いつでも河川の状況を見られる仕組みを整備しました。
地域BWAを活用したこのような仕組みは、行政の防災担当者だけでなく、住民一人ひとりがスマートフォン端末等で情報を共有することで、早めの避難行動につながるものと考えられます。
坂町での地域BWAの活用
坂町の防災・減災対策においては、河川監視管理カメラシステムの一部に地域BWAが利用されているほか、自然災害について学ぶ研修施設でのWi-Fi提供を予定しています。
地域BWAは、このような利用方法以外にも防災・減災対策として、災害時の避難所でのWi-Fiスポット提供、津波高潮の監視システム構築にも利用することができます。
地域BWAの活用におけるユースケース
地域BWAは、地域によりネット回線を引けない場所での情報伝達の格差を解消し、どんな場所でも十分なスピードのインターネット回線を提供できます。
サービス区域が一つの自治体の範囲に限られ専用周波数を使うことから、障害が起こりにくいため、様々な分野での活用が期待できます。
- 人流・交通流解析
- 水位異常解析
- 鳥獣対策
- 危険地域侵入検知
- 徘徊・転倒検知
- 観光施設の情報収集
プライベートLTE用 小型基地局 HNB-5100-BW ●最大伝送距離:~1㎞ ●通信速度:DL/UL:110/10Mbps(TDD Configuration: 2) ※理論値 ●最大同時接続数:32台 ●内蔵EPCのほか外部EPCへも収容可能 |
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電動リモートズーム対応 2MP Full HD バレットカメラ「HIC-SB200」 ●Full HD/H.265対応 ●人間・車両・顔を検出可能 ●低照度 |
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Wi-Fiアクセスポイント機能搭載 産業用LTEルータ「HWL-2511-SS」 ●-20~+60℃の広い動作温度 ●軽量、小型筐体 ●GPSアンテナ付属 |
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プライベートLTE用 小型基地局 HNB-5100-BW
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電動リモートズーム対応 2MP Full HD バレットカメラ HIC-SB200【販売終了】
●Full-HD CMOSセンサー搭載
●H.265圧縮対応で、高精細な画像を少ないデータサイズで伝送
●PoE対応で電源線の配線が不要
●SDカード録画対応
●IVS(インテリジェント検知機能)対応
●電動リモートレンズを搭載し画角調整、ピント調整が容易
●AUDIO IN/OUT、ALARM IN/OUT対応
●動作温度:-30~+60℃
●防水・防塵性能:IP67 -
Wi-Fiアクセスポイント機能搭載 産業用LTEルータ HWL-2511-SS【販売終了】
●-20~+60℃の広い動作温度
●2.4GHz帯Wi-Fi機能搭載
●RS-232/485, DIポート搭載
●軽量、小型筐体
●GPSアンテナを使用して時刻同期及び位置情報取得