Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが確立しないです。どうしたらよいですか。(産業用モデム)
さまざまな理由が考えられますので、以下の項目を順次ご確認いただく必要があります。
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(1)物理的に接続されているか
対向機器の電源は、オンになっているか
・各コネクタとケーブルが正しく接続されているか
・ツイストペアケーブルを使用しているか
・0.4~0.5mmの線径の電話線を使用しているか
(ペア割れしたツイストペアケーブル、平ケーブル、カッドケーブルを使用した場合、ノイズの影響を受けやすくなります。ツイストペアケーブル以外は非推奨となります。)
(2)中継器が接続されていないか
ブリッジタップ、PBX(交換器)、分配器等。信号を通さないのでバイパスしていただく必要があります。
MDFの場合も中に避雷器(保安器)が入っていないかご注意ください。
※スプリッタは問題なし
(3)サージプロテクタ(避雷器)が設置されていないか
取り外してからリンクを確認してください。
xDSLが使用する周波数帯域をカットしている可能性があります。
弊社取り扱い製品と動作確認の取れているサージプロテクタのご紹介も可能です。
(4)モデムのCO(親機)・CPE(子機)の設定が正しいか
CO同士、CPE同士ではDSLリンクを確立することができません。
(5)利用周波数の重なる機器がないか
別のxDSL製品やインバータ、溶接機、発電機等が近くにある場合は、それらからのノイズの影響を避けるために物理的な距離を置く等の対策をしてください。
(6)設置環境に問題はないか
・本製品を直射日光の当たる場所や、温度の高い場所で使用しないでください。
本体内部の温度が上がり、故障や火災の原因になることがあります。
・本製品を暖房器具などのそばに置かないでください。
ケーブルの被覆が溶けて感電や故障、火災の原因になることがあります。
・本製品をほこりや湿気の多い場所、油煙や湯気のあたる場所で使用しないでください。
故障や火災の原因になることがあります。
・本製品を重ねて使用しないでください。
本体内部の温度が上がり、故障や火災の原因になることがあります。
・通気口をふさがないでください。本体内部に熱がこもり、火災の原因になることがあります。
・雷サージや瞬断により、使用する機器の動作に不具合を及ぼす可能性があります。
落雷・瞬断による機器の不具合は有償修理となりますので、サージ保護が可能なUPS等での対策をお勧めします。
(7)距離の限界がないか
(8)故障か
製品添付のケーブルでモデム同士を直結していただき、DSLリンクが確立するか確認していただくことになります。
以下参考資料となります。
Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが不安定です。どうしたらよいですか。
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