LLC-4000は、4K対応のビデオエンコーダ/デコーダです。
50ms以下の低遅延映像伝送と100kbps以下の狭帯域映像伝送を実現します。
●同一装置をエンコーダモードとデコーダモードに設定で切り替えて使用可能
●コーデック遅延50ms以下(4K@60P、LLC-4000対向低遅延モード時)
●100kbps以下の通信回線においても良好な映像伝送を実現
(符号化レート20kbps~25Mbps、狭帯域モード時)
●ピークビットレートを超えないレート制御や誤り訂正/再送制御機能をサポート
●映像受信装置は、最大4ストリームを受信して4分割映像表示をサポート
●ネットワークの帯域変動に追従し、最適なレートを自動設定【New】
●関心領域(RoI)の画質を相対的に高くした効率的なエンコードをサポート【New】
●国内開発・生産品により柔軟なカスタマイズ相談可能【New】
内蔵ボード商品
LLC-4000内蔵ボードを商品化しました。
お客様のニーズに合わせた装置を開発される場合は、LLC-4000内蔵ボードをご検討ください。
>> LLC-4000ボード製品
V2.0新機能
ソフトウェアの機能アップデートにより、以下の新機能をサポートしました。
適応型レート制御
エンコーダ⇔デコーダ間で、伝送設定を自動で最適なレートに調整する機能です。
時間や場所で通信品質が変化する環境に効果を発揮します。
シリアルトンネリング
映像伝送と並行して、遠隔にあるシリアル機器間の通信を可能にします。RS-232C/RS-422/RS-485インタフェースの機器をサポートします。
関心領域(RoI)画質制御
画面を9つの領域に分割し、最大3領域を関心領域に指定可能とし、それ以外の領域に比べ画質を鮮明に設定する機能。
全体のビットレートは変わらないため、ネットワークを効率的に活用できます。
その他新機能
●性能向上により、映像暗号化/誤り訂正/再送制御時にも低遅延伝送をサポート
●ストリーム解像度を自動認識、モニタに合わせた拡大・縮小表示が可能
●Dynamic DNSやSNMP管理などネットワーク機能を拡充
●受信ストリームや接続モニタ情報を増やして、映像伝送状況の見える化を改善
●デコーダで映像未受信時、ブルーバック/ブラックバック/最終受信映像の表示を指定可能
●ネットワーク測定機能(帯域、ラウンドトリップタイム、パケットキャプチャリング)を搭載
ソフトウェアアップデートについて:
LLC-4000を購入されたお客様で、アップデートを希望される場合は、お手数ですが、以下からお問い合わせください。
>> ソフトウェアアップデートファイルの申請
動画で見る!LLC-4000
利用シーン
重機/ロボット遠隔操縦
4K低遅延(50ms以下)の特長を活かして、建設現場における重機の遠隔操縦や作業指示を行なうシステムに利用可能です。
音声の双方向通話機能を使用して、作業効率の改善に寄与します。
4G/5Gモバイル網を活用した高画質ライブ中継
モバイル回線があれば、被災地の現場状況や移動車両からの撮影映像を4K高画質でライブ配信いただけます。
ネットワークの品質変動にはFEC(誤り訂正)/ARQ(再送制御)/SRT機能を活用して映像品質を維持します。
狭帯域ネットワークでの映像中継
衛星回線や特殊な無線ネットワークなど数百kbps以下の帯域でも安定して映像伝送が可能です。
部分鮮明化機能を併用することで注目領域をより詳細に表示します。
特長
- 映像圧縮技術
H.264/AVCおよびH.265/HEVC符号化をサポートします。 - 映像配信プロトコル
UDP、RTSP、SRT、Multicastなど複数の映像配信プロトコルをサポートします。 - 品質制御
帯域に制限のあるネットワークでも良好な映像伝送を可能にするため、あらゆる映像入力に対してもあらかじめ指定された最大帯域を超えないピークレート制御をサポートします。
また、伝送品質が変化するネットワークに対応するため、FEC(誤り訂正)やARQ(再送制御)機能を提供します。 - RoI(Region of Interest)
RoI機能は、指定帯域幅を維持しながら、選択された領域の鮮明化を行う技術です。
鮮明化エリアは、設定メニューから変更可能です。 - 映像ミキシング(4画面表示)
デコーダ装置は、最大4つの映像ストリームを復号可能です。
復号化された映像は、4分割領域へマッピングして映像出力します。 - HDMI映像入出力
映像入出力はHDMIインタフェースを使用します。
変換器を併用することでSDI入出力などへも対応可能です。 - 音声入出力
音声入出力は、HDMIインタフェースまたはUSBインタフェースを使用します。