通信ネットワークと映像伝送で世界の発展に貢献
―それがハイテクインターの使命
代表取締役社長旦尾 紀人
憧れの海外業務の道を閉ざされた会社員から
海外企業と取引する会社経営者へ
将来は日本と世界を股に掛けるビジネスパーソンになりたいと思っていましたが、社内には英語が堪能な人が多く、当時の私はTOEICが300点台で、もう夢は閉ざされたと落胆しましたが、一念発起して外資系通信機器メーカーに転職しました。外資系とはいえ、当時は語学力よりも実績重視で、朝から晩まで仕事漬け、行き帰りは英語の自主勉強。ヘトヘトになって家の近くで深夜にラーメンや牛丼を食べる。そんな毎日を繰り替えしたら20代にして胃を壊しました(笑)。3年間がむしゃらに頑張った甲斐あって、海外企業とビジネスできるようになり、英語も電話やメールでやりとりできるレベルに。となると、自分で事業をしたい気持ちが強くなりました。
社会人になったときから「いつかは自分で経営をしたい」と思っていましたが、その想いが一気に大きくなりました。ちょうどその頃、ハイテクインターが取引先で、創業者から会社を引き継がないかと誘われ、2002年にハイテクインターに入社。30歳のときです。
そして翌年、代表取締役に就任しました。
通信・映像の技術・サービス・商品を通して、
社会インフラをもっと豊かにしたい
ハイテクインター創業時は技術サポートの請負事業をしていましたが、創業者から会社を引き継いだ後は、通信機器の輸入販売にシフト。
少しずつ売上を伸ばして人員を増やし、いまに至ります。入社当時は私を含め、4人だけの小さな会社でした。
現在は産業用ネットワークのほか、映像・通信システムとカテゴリを広げ、お客様の環境に適した技術・商品・サービスを提供しています。
お客様は監視カメラ等のセキュリティシステムのインテグレータ、官公庁、鉄道・高速道路・空港などの交通機関や電力会社等の社会インフラ関係が多いです。
ほかにも、製鉄所やセメント工場、ホテル、放送局や民間企業と多岐に渡ります。
輸入販売が中核事業でしたが、2015年から自社製品の開発に取り組み始めました。
2018年11月、3年の月日を経て完成したのが「ULC(Ultra Lowrate Video Codec、超低レート映像伝送システム)」。低速回線でも映像を送ることができる装置で、圧縮と制御機能を兼ね備えています。交通・電力関係や官公庁の通信回線は、信頼性は高いけれど映像を送れない低速回線である場合が多く、高速大容量通信が身近な世の中からかけ離れているのが実情です。
災害時に通信会社の基地局が停止された場合は通信手段が限られて、一般の民間製品では映像伝送が出来ません。それを「ULC」が可能にします。日本のみならずアジア、欧米を見ても実現出来るものはありません。
ハイテクインターは通信と映像伝送に関する社会的課題を解決して社会インフラの利便性を向上する事をミッションに「ULC」の開発をはじめ、より良い製品・技術・サービスを提供しています。
人を活かして「お客様第一主義」を実現
それぞれのスキルや強みを発揮すれば、お客様にもスムーズに対応できる。社員の活躍は「お客様第一主義」にもつながります。そして「コミュニケーションの尊重」。
組織が大きくなってくると、どうしても部署間で壁ができてしまいがちです。部署関係なくコミュニケーションをとりやすい環境づくりが要だと思うので、私自身、従業員と距離をつくらないように心がけてます。従業員からも「アットホームな職場」と言われますが、それだけだと厳しさも必要かと思うこともあります。
でも、会社のトップがビシバシしすぎると萎縮して意見が出てこなくなってしまう。活発な意見交換は、製品・サービスづくりにおいても妥協を生み出さない環境につながると思うので、従業員の自主性を大切にしています。
失敗してもやり続けるから信頼を得られる
座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。
人生には良いこともあれば悪いこともある。不運な事が有っても前向きに気を取り直し、幸運な事が有った場合は油断しないよう戒めながら、少しずつ良くなっていくように心がけてます。
商品開発に失敗したら、調べたり考え直したりと努力をする。それが次に良いものを生み出すきっかけになる。ここ10数年、弊社の技術サポートも苦労することが多くて、辛いときも多々有りました。
現場でトラブルが発生して、徹夜で作業をしてでも、なんとかしようと試行錯誤して改善するの繰り返し。
その結果、お客様から信頼を得て、評価していただく。ハイテクインターは、みんなの努力が評価された会社だと思います。
ハイテクインターが目指すのは、日本の匠の技術と欧米の生産性の高さがある会社。
日本人の生真面目さを活かしたものづくりと、欧米の効率の良い仕組みづくりを兼ね備える会社にしたいですね。今後は国内のみならずフィールドを広げて、海外でも当社の技術力でお客様の課題解決や発展に貢献したい。
それには新しい仲間が必要です。
海外企業とビジネスがしてみたい人、無線や映像伝送の技術力を身につけたい人、大企業で役職定年・定年を迎えた後もまだまだ技術・ビジネスで貢献したいという人を歓迎します。
経営者になりたい人も歓迎です。いつか私を超える人が何人も出てほしい。
そうして会社が成長し続ける事が一番のやりがいです。
- 経歴:
- 1971年 北海道生まれ
1995年 電気通信大学 電気通信学部卒業
1995年 日本高速通信株式会社(現KDDI株式会社)入社
1999年 日本コーネット・テクノロジー株式会社(外資系通信機器メーカー)入社
2002年 ハイテクインター株式会社 入社
2003年 ハイテクインター株式会社 代表取締役就任