【導入事例】映像で伝える~4.9GHz帯無線伝送を活用、映像のファイル化収録を実用化した安心・安全への取り組み~
近年、地域の安心・安全を守るために監視カメラ(IPカメラ)を設置する自治体や民間企業が増えており、IPカメラの高画質化・低価格化により今後急速に普及することが予想されます。
広域エリアで放送を担う讀賣テレビ放送株式会社様では、災害時にいち早く避難を呼びかけるには何が必要かを考え、「映像で伝える→IPカメラを活用した映像の共有」について検討しました。
- IPカメラの設置場所は様々で、今後ますます増えていくことが予想される
・LANケーブルや同軸ケーブルなどを配線できない場所がある
・ケーブルを配線すると高額なコストがかかる
- ケーブルの配線が難しい場所では無線通信を使用してはどうか
・Wi-Fi(2.4/5GHz帯)を使用した無線伝送は電波干渉による影響が心配
- 様々なIPカメラメーカーの映像の共有化と効率の良い映像収録・再生の方法はないか
・メーカーごとにデコーダが必要となるため、共有化が難しい
・1台の収録器で、収録できる信号数が決まっているため、台数が増えると費用がかさむ
- 電波干渉の少ない4.9GHz帯を採用した【屋外用4.9GHz無線アクセス機器 APC5M-H】を導入いただくことで、ケーブルの配線が難しい場所での無線映像伝送を実現しました。
高台 – 役場、役場 – 役場間の映像伝送用途としてご使用いただいています。
- カメラ映像のデコードおよび表示には、各社カメラ映像を分割表示可能な【マルチデコーダシステム MDS】を元に、新たに讀賣テレビ放送株式会社様のご要望を受け開発を行い、映像のファイル化、NAS(Network Attached Storage)収録、再生を具現化した【MDSトランスコーダ】として導入いただきました。
新規開発を行った【MDSトランスコーダ】では、拠点間への再配信機能や録画機能を設け、他拠点での監視・映像共有を実現しています。
【屋外用4.9GHz無線アクセス機器 APC5M-H】と【MDSトランスコーダ】を組み合わせてご使用いただくことで、IPカメラの設置場所を選ばず、低価格かつシンプルな映像伝送システムを構築いただくことができました。
「今後も地域連携を増やしていき、より迅速かつ的確に情報を発信していきます。」
(讀賣テレビ放送株式会社様)
【屋外用4.9GHz無線アクセス機器 APC5M-H】
無線アクセスシステム用の4.9GHz帯を用いるため、ほかの無線LANシステムからの電波干渉を受けることなく高速かつ安定した高品質通信を実現。
-40~+65℃の広い動作温度に対応しており、屋外や工場など温度条件の厳しい場所への設置が可能です。
【MDSトランスコーダ】
MDSトランスコーダは、フルHD映像と音声配信に対応した、幅広い業種に対応可能な映像監視システムです。各社のIPカメラに対応しており、低コストでシンプルな映像監視システムの構築を実現。カメラメーカーごとにデコーダを準備する必要がなくなり、切り替え用のスイッチャ等も不要になるため、シンプルな構成で映像監視システムの構築が可能です。
讀賣テレビ放送株式会社様のご要望により、映像のファイル化、NAS収録機能、拠点間への再配信機能を実装し、多拠点での監視・映像共有を実現しました。
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