「第1回 建設DX展」にドローン空撮や重機の遠隔操縦を実現する「無人移動体画像伝送システムMPU5」を出展
ハイテクインター株式会社(社長:旦尾 紀人、本社:東京都渋谷区)は、2021年12月に東京ビッグサイトで開催された「第1回 建設DX展」にドローン撮影、重機の遠隔操縦、ロボット制御などにご利用いただける「無人移動体画像伝送システムMPU5」を出展し、お客様から大きな反響をいただきました。
2021/12/6~12/8に開催された「第1回 建設DX展」は建設現場のDX化を実現する最先端の商品が集まる業界初の展示会です。
ハイテクインターでは建設現場におけるDXを支援するために様々な製品を展示いたしました。
■主な展示製品
- 無人移動体画像伝送システム MPU5
- 建設現場の安全対策に リアルタイム映像モニタリングシステム
- 2.4/5GHzデュアルバンド屋外用無線LANアクセスポイント/ブリッジ E500 Wi-Fi AP
- デュアルSIM/マルチキャリア対応 小型産業用LTEルータ HWL-3511-DS
- LANケーブルで最長900m/最大60W延長 MaxiiCopper Vi2300Aシリーズ
- 防水モデル LANケーブルでPoE++(60W)延長 MaxiiCopper Vi2300WP
- 屋外用無線AP/ブリッジ DLB5-15ac
昨今、建設業界においてはDXの観点から重機の遠隔操縦のニーズが高まっていますが、安定した映像伝送が欠かせません。
手軽に導入できる無線はWi-Fiですが、電波干渉が多いため残念ながらこのような用途には向いていませんでした。
また、テレビジョン放送用の無線中継伝送装置(FPU)を導入する場合は安定した伝送が可能ですが、高額なため導入が難しいというコスト面の課題がお客様から多く寄せられていました。
そのため、展示製品の中でも、5.7GHz帯を利用した無人移動体画像伝送システムMPU5は大変ご好評をいただきました。
MPU5は、5.7GHz帯の無人移動体画像伝送システムとして日本国内で唯一映像とデータを同時に通信でき、最大150Mbpsの速度で通信できる高速データ無線伝送システムです。
また、有線・無線・映像機器をすべて組み合わせたお客様に最適なソリューションをご提案できるのがハイテクインターの強みであるということも改めて感じ、これからもDX化促進に向けた製品の開発やお客様の課題解決の提案に取り組んでいくことを決意する場にもなりました。
お客様の声
- 遠隔操縦のためのインフラを探していたが、なかなか信頼性の高い製品がなかった。MPU5は5.7GHz帯を利用できるということで安定した通信ができるのが魅力だと感じた。
- 利用していた無線機器が販売終了になってしまい困っていた。トンネルなどで無線を使った遠隔監視をする場面があるため、無線機器などと組み合わせて利用してみたいと感じた。
- 重機遠隔操縦に使用できる機器を探しているが、機器に詳しくないため選定に悩んでいた。ハイテクインターは導入場所に合わせた機器構成を技術者が提案してくれるとのことなので、相談してみたいと思った。
MPU5の特徴
ドローンでの空撮、重機の遠隔操縦、中継車からの映像伝送、ロボットに搭載されたカメラの高精度映像の伝送のみならず、ロボット制御の信号の送受信も同時に行うことが可能です。半径5kmの見通しで通信ができ、メッシュ通信で中継しながらの見通し外通信ができます。
映像とテレメトリデータ(遠隔地の測定データ)を同時多接続かつ、メッシュで長距離・広範囲で送受信することができる国内では唯一の機器となっています。
電池やアンテナを組み込んだ一体型とモジュールで分割された組み込み型の二種類がありますので、設置環境に応じて利用が可能です。
重機やロボットの遠隔操縦、イベント会場、ゴルフ場、競馬場、競輪場、ライブ会場などでの撮影用途以外にも、防災用途でご検討いただく場合もございます。
MPU5の利用事例
重機のスムーズな遠隔操縦
<課題>
- 無線ネットワークを利用して重機を遠隔操縦したい
- Wi-Fiは電波干渉が多く使用できない
- FPU(Field Pickup Unit)は高価格
- 見通し外通信が難しい
- 移動しながら使用したいためバッテリー駆動がよい
<MPU5導入による解決策>
MPU5を設定することで遠隔から重機の操縦と映像伝送が可能です。5.7GHz帯を使用しているため、電波干渉がなく通信が安定しています。GPSで位置情報の取得も可能で、1台あたり半径5kmのエリアをカバーでき、建築現場の敷地内を中継しての伝送ができます。また、メッシュ通信ができるため、1つの機器に不具合が生じても、別の機器によって通信を継続することができます。重機を安定した通信のもと、安全に遠隔操作することができるため、現場のDX化を推進することができます。
ドローンによる無人物流
株式会社かもめや様のドローン無人運用支援サービス「OceanMesh」にMPU5が採用されています。
<課題>
- 離島や山間部の少子高齢化による物流や医療面での人材不足
- 無人飛行を行う際に通信キャリア網を使いたくても、離島や山間部は通信環境が整っていない
- 運用調整や費用のハードルが高い
<MPU5導入による解決策>
無人移動体運用包括支援システム OceanMesh サービスは「広帯域・低遅延・常時接続が可能な高品質の移動体通信ネットワーク」を素早く、低コストで構築でき、5.7GHz帯の小型基地局を地上に設置し、ドローンに搭載されたカメラと無線伝送装置(MPU5)によって、気象データをはじめとするさまざまな運行状況データのリアルタイム監視を実現します。ハイテクインターの無線伝送装置(MPU5)は、映像とテレメトリデータ(遠隔地の測定データ)を同時多接続かつ、メッシュ・マルチホップでこれまでにない長距離・広範囲で送受信することができる国内唯一の機器のため、無人物流を実装するために国土交通省が出している「目視外/補助者なし運用」における ①周辺の気象状況の常時監視 ②機体周囲状況確認の両条件をクリアし、ドローン目視外運用に必要となる仕組みをワンストップで提供することができるようになりました。
<参考情報>
株式会社かもめや様 プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000022716.html
イベント会場等での中継車からの無線映像伝送
<課題>
- 中継車から無線通信で映像伝送をしたい
- Wi-Fiは電波干渉が多く使用できない
- FPU(Field Pickup Unit)は高価格
- 見通し外通信が難しい
- 移動しながら使用したいためバッテリー駆動がよい
<MPU5導入による解決策>
中継車にMPU5を取り付けることで5.7GHz帯を使用することで、電波干渉がなく安定した映像伝送ができます。半径5kmの見通しでの通信が可能且つアドホック(メッシュ)通信で、中継しながら見通し外通信ができ、バッテリー駆動のため移動しながらでも利用できます。エンコーダ・デコーダが内蔵されているため、カメラを直接接続し、映像データをIPに変換して無線で送信することができます。音声データも伝送できるため、会話をしながら映像を見るといったことも可能です。イベント会場以外にも、ゴルフ場、競馬場、競輪場、ライブ会場などで中継車以外にも何かしらの移動体に設置することができればどこでも利用することができます。
製品スペックと仕様
- 5.7GHz帯の無人移動体画像伝送システムとして日本国内で利用可能
- カメラの高精度映像伝送とロボット制御信号の送受信を同時に実現
- ロボット制御用としてUSBやRS-232Cを搭載
- 周波数帯域幅10MHz, 20MHz
- 周波数[MHz]
10MHz:5655, 5665, 5675, 5685, 5695, 5705, 5715, 5725, 5740, 5750
20MHz:5660, 5680, 5700, 5720, 5745 - 最大送信出力1W
- アンテナ種類無指向性(3xMIMO)
- アンテナ利得3.5dBi
- 最大通信速度150Mbps
- 工事設計認証R 209-J00294