豪雪地域で通信を止めないために!60GHz帯無線cnWave V3000用レドームを北海道で検証しました
こんにちは!ハイテクインター プロモーション部の平田です。
夏本番を迎えた北海道ですが、今回は今冬に実施したフィールドテストを振り返ります。
北海道ならではの厳しい冬季環境を活かし、豪雪地域での運用を想定した検証を行いました。

今回の検証のきっかけは、豪雪地域で機器をご利用いただいているお客様から寄せられたご相談でした。
豪雪地域で60GHz帯無線LANブリッジ「cnWave V3000」をご利用いただいているお客様の環境で、アンテナ面に雪が付着し、通信ができなくなる事象が発生しました。
そこで今回は、レドーム(アンテナカバー)を用意し、北海道の冬季環境で通信への影響や取り付け性を検証しました。
本記事では、その検証内容と検証結果をご紹介します。


検証方法
レドームの有無による通信への影響を確認するため、実際の無線リンク環境でフィールドテストを実施しました。
今回は、V3000(44.5dBiアンテナ)とV1000を約300m離して設置し、レドームを装着した場合と装着しない場合で、受信信号強度(RSSI)の変化を比較しました。
また、レドームの取り付けや取り外しのしやすさ、方向調整など、実際の現場作業を想定した作業性についてもあわせて確認しました。

今回の測定では、レドームによる影響だけを比較できるよう、送信出力(EIRP)は固定した状態で測定を行いました。
送信出力が自動制御される状態では、レドームの影響なのか送信出力の変化なのか判断しづらくなるためです。
検証結果
まず、製造元からは「レドームを装着すると約2.1dBの通過損失が発生する」との情報が提供されていました。
そこで、実際にレドームを着脱しながら受信信号強度(RSSI)を比較したところ、約2dBの低下が確認され、メーカー公表値(約2.1dB)とほぼ一致する結果となり、レドームによる減衰量を実環境でも確認できました。
通信品質への影響は?
RSSIは約2dB低下しましたが、RX PER(通信エラー率)は0のままであり、通信品質への大きな影響は確認されませんでした。
また、通信の余裕を示すLink Fade Marginも十分な値を維持していたことから、今回の試験環境において安定した通信を維持できることを確認しました。
つまり、レドームを装着することで受信信号強度(RSSI)はわずかに減衰するものの、その影響は限定的であり、豪雪地域における着雪対策として十分に有効であることが分かりました。
取り付け性・作業性
レドームは工具を使わず短時間で着脱でき、現場での取り付け・取り外しもスムーズに行えました。
通信性能だけでなく、作業性の面でも扱いやすいことが確認できました。
まとめ
今回の検証では、レドームによる約2dBの減衰がメーカー公表値とほぼ一致する結果となりました。
また、通信品質への影響が小さいことに加え、レドームは簡単に着脱できるため、現場での保守・メンテナンスも行いやすいことが分かりました。
豪雪地域で60GHz帯無線「cnWave V3000」を運用する際の着雪対策として、有効な選択肢の一つといえるでしょう。
今後も北海道という厳しい自然環境を活かし、実際の運用を想定した検証を続けてまいります。
使用機材
※本検証では、試験機器の設置・運搬上の都合により、対向機としてV1000を使用しています。V3000とV1000の組み合わせを推奨するものではありません。異なる型番の製品を組み合わせて使用する場合は、設置条件や通信距離などに応じた確認が必要となるため、事前に弊社営業担当までお問い合わせください。