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産業用モデム

ABiLINX 1003i

製品の特長

ABiLINX 1003iは、既存の電話回線の利用が可能なVDSL2モデムです。

リンク速度は双方向最大300Mbpsで、高速伝送が可能です。

さらに、軽量・コンパクト設計で、コストのスリム化を実現します。

「設置スペースの確保が難しい場所」など、これまで設置が難しかった場所で、低コストでLAN延長を実現したい方に最適なソリューションです。

RoHS指令準拠製品です。

・ACアダプタは付属いたしません。ACアダプタが必要なお客様は、オプション(有償)の「TRE25120-A-1489G13 ACアダプタ(先バラ)」をご利用ください。

・動作温度が-20~+65℃と広く、金属筐体を採用しているため、温度条件の厳しい場所でもご使用いただけます。

・スプリッタは付属いたしません。音声帯域と重畳してデータ送受信をお考えのお客様は、オプション(有償)の「VDSLスプリッタ VPN801」をご利用ください。
音声帯域と重畳する場合の接続構成については「モデムとスプリッタの接続構成例 」をご覧ください。

・旧モデル ABiLINX 1001(i)とABiLINX 1002(i)との差異については「ABiLINX 1001(i) / ABiLINX 1002(i) /ABiLINX1003 (i)仕様比較 」をご覧ください。

※本製品は、従来機のABiLINX 1001(i),1002,1002(i)やABiLINX 1108/1124との互換性はありません。

接続構成例

ABiLINX1003i 接続構成例

リンク速度グラフ

ABiLINX 1003(i) リンク速度グラフ(0.4mm使用)
ABiLINX 1003(i) リンク速度グラフ(0.5mm使用)

◎機器設定内容
・親機DIPスイッチ
1~4:すべてOFF
速度同期:Symmetrical
通信方式:G.INP
SNR:8dB
最大リンク速度: 上り 160 / 下り 160(Mbps)
・子機DIPスイッチ
1:ON, 2~4:OFF 子機設定

利用事例

製品比較

このようなお客様に最適なソリューションです。

【LANの延長】

  • メタル線(電話線)を利用して構内のネットワーク(LAN)を延長したい。

【新規ネットワークの導入】

  • 構内にあるメタル線(電話線)を有効活用してネットワーク構築をしたい。

想定される導入先

製品仕様

製品名 ABiLINX 1003i
*ABiLINX(アビリンクス)はハイテクインターの登録商標です。
商品コード 121-PC01-0007
伝送方式 ITU-T G993.1/G993.2/G993.5/G.997.1/G.998
伝送速度 双方向最大300Mbps
使用周波数帯域 138kHz~30MHz
最大フレーム長 1556bytes(VLAN Tag含む)
規格 ・IEEE 802.3 10BASE-T
・IEEE 802.3u 100BASE-TX
・IEEE 802.ab 1000BASE-T
・IEEE 802.3x Flow Control
インタフェース イーサネット RJ-45(10/100/1000BASE-T) x1ポート
オートネゴシエーション
オートMDI/MDI-X
Line(DSL) RJ-45 x1ポート
寸法 (W)72.5 x(H)23.0 x(D)94.5 mm(突起部含まず)
重量 220g(本体のみ)
電源 2ピンターミナルブロック x1
12~24VDC(許容範囲:7.5~30VDC)
対応線径:撚線 AWG12~30, 単線 AWG12~28
トルク:0.5Nm
ストリップ長:7~8mm
消費電力 4.5W(最大)
動作温度 -20~+65℃
動作湿度 0~95%RH(結露なきこと)
保存温度 -40~+70℃
保存湿度 0~95%RH(結露なきこと)
MTBF 431,401hrs
認定 VCCI Class A, RoHS 10物質FCC Part 15 Class A
製品保証期間 2年間
付属品 ■DSL用RJ-45-RJ-11変換ケーブル x1
■LANケーブル x1
■電源ターミナルブロック
オプション製品
製品名 VDSLスプリッタ VPN801
商品コード 153-PC-002
寸法 (W)45.9 x(H)24.9 x(D)33.6 mm
重量 35g(本体のみ)
動作温度 -20~+60℃
保存温度 -40~+80℃
動作湿度 0~95%RH(結露なきこと)
製品保証期間 2年間
製品名 TRE25120-A-1489G13 ACアダプタ(先バラ)
商品コード 167-CN01-0019
製品保証期間 2年間

製品外観

SPEC

■広い動作温度:-20~+65℃

■通信速度 双方向最大300Mbps

■コンパクト設計

■簡単設置およびコストのスリム化を実現

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ご利用の条件

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    本サイトに掲載の無い製品の各種資料につきましては、別途お問い合わせください。

型番

商品コード 製品名 備考
121-PC01-0007 ABiLINX 1003i
153-PC-002 VDSLスプリッタ VPN801

オプション製品

167-CN01-0019 TRE25120-A-1489G13 ACアダプタ(先バラ)

オプション製品
・出力電圧:DC12V

152-SS-013 Cat5e UTPケーブル 2m (ケーブル色 ブルー)

付属品

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FAQ

一般的な製品導入前の検討方法はどのようなものですか。

製品導入前に、以下の手順でご検討されるお客様が多いです。

1.製品ページや、FAQで技術要件等を把握
https://hytec.co.jp/products
に各製品カテゴリをクリックしてご覧いただけます。

製品ページの「カタログ・資料」タブより、
納入仕様書等の各種資料のダウンロードも可能です。

2.製品価格、納期等を確認

納期は、在庫状況により異なりますが、
通常2営業日~の出荷が可能です。
価格や納期詳細はお問い合わせください。

3.評価用の貸出機を利用して、実際の運用予定環境にて動作確認

ほぼすべての取扱製品について
ご使用予定の環境で実際に運用可能かお試し頂くため、
最長2週間の無償お貸出を行っています。
https://hytec.co.jp/contact.html
※故障切り分け用の貸出機、
修理期間中の貸出機のご用意はいたしておりません。

機器設置に際して、サージプロテクタ(SPD)は必要ですか

雷サージなどの可能性が考えられる場合、耐障害性の観点からサージプロテクタを設置し、アースを接続して保護するべきと考えられます。

これはサージ保護デバイスのJIS規格においても、 各機器や保護デバイスが協調して動作することが重要である旨、再三にわたって強調されており耐環境性の製品といえども機器単体では十分な保護は難しい(サージプロテクタ無しで、信号線及び電源部からのサージは保護されない)からです。

一般的に通信用電子機器がサージ(ノイズを含む)の影響を受ける場合、通信断や機器の動作(一時)停止が発生し、最悪のケースでは故障に至ります。

弊社サポートにおいても、台風や大雨の後は、サージで故障した機器の修理依頼が顕著に増加します。
※なお雷サージは自然災害であり、有償修理となります。

◎音羽電機工業様の参考資料
—————
・雷サージとは
https://www.otowadenki.co.jp/basic/
・電気及び電子システムの保護にはSPDを
https://www.otowadenki.co.jp/jis/
・電気設備の耐雷対策
https://www.otowadenki.co.jp/equipment/
—————

◎一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会様の参考資料
—————
・CES-0040-2
雷過電圧に対する通信機器の保護ガイドライン 第2版(1.2MB)
2014年6月30日改訂
13/38ページ, (1) 通信線から侵入する雷サージに対する保護
http://www.ciaj.or.jp/standards_publications/standards/standards.html
・CES-0030-3
通信装置におけるイミュニティ試験ガイドライン第2.1 版
http://www.ciaj.or.jp/standards_publications/standards/1118.html
—————

長期間評価用貸出機(デモ機)を借りることはできますか。

評価用貸出機の無償お貸出期間は最長2週間となっております。
長期間のお貸出については別途有償レンタルとして対応しておりますので、弊社またはお買い上げの販売店にご相談ください。

機器修理期間中に代替の機器を借りることはできますか。

修理期間中の代替品や貸出機のご用意はいたしておりません。
別途、以下の有償サポート契約(センドバック保守)にて対応させていただいております。

有償サポートにつきましては弊社またはお買い上げの販売店にご相談ください。

なお、既存のお客様におかれましては、主にセンドバック保守をご契約するか予備機を事前ご購入して故障切り分け/障害時に備えられるかの2パターンがあるようです。

故障切り分け用の機器を借りることはできますか。

故障切り分け用の貸出機のご用意はいたしておりません。

なお、既存のお客様におかれましては、予備機の事前購入により故障切り分け/障害時に備えられているとのことです。

簡単に使用できるモデムはありますか。

簡単LAN延長に属するVDSL2モデムであればいずれも親子の設定をして、導通している電話線の両端に接続するだけで通信が可能です。なおABiLINX 1002は、機器側面のDIPスイッチで親子の設定が可能であり、通信端末を用意してモデムにログインする必要もございません。

>> 簡単LAN延長製品ラインナップはこちら

構内の電話回線と一緒に使用できますか。

SHDSLモデムはデータ伝送時の周波数を0kHzから使用するため不可能ですが、VDSL2方式のモデムであればアナログ電話と一緒に使用可能です。しかしながら、ビジネスフォンやPBX等交換機を介する接続構成では使用できません。なお、スプリッタ外付けタイプのモデムは別途スプリッタをご用意いただくことで使用可能です。

机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが確立しないです。どうしたらよいですか。(産業用モデム)

さまざまな理由が考えられますので、以下の項目を順次ご確認いただく必要があります。
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(1)物理的に接続されているか
対向機器の電源は、オンになっているか
・各コネクタとケーブルが正しく接続されているか
・ツイストペアケーブルを使用しているか
・0.4~0.5mmの線径の電話線を使用しているか
(ペア割れしたツイストペアケーブル、平ケーブル、カッドケーブルを使用した場合、ノイズの影響を受けやすくなります。ツイストペアケーブル以外は非推奨となります。)

(2)中継器が接続されていないか
ブリッジタップ、PBX(交換器)、分配器等。信号を通さないのでバイパスしていただく必要があります。
MDFの場合も中に避雷器(保安器)が入っていないかご注意ください。
※スプリッタは問題なし

(3)サージプロテクタ(避雷器)が設置されていないか
取り外してからリンクを確認してください。
xDSLが使用する周波数帯域をカットしている可能性があります。
弊社取り扱い製品と動作確認の取れているサージプロテクタのご紹介も可能です。

(4)モデムのCO(親機)・CPE(子機)の設定が正しいか
CO同士、CPE同士ではDSLリンクを確立することができません。

(5)利用周波数の重なる機器がないか
別のxDSL製品やインバータ、溶接機、発電機等が近くにある場合は、それらからのノイズの影響を避けるために物理的な距離を置く等の対策をしてください。

(6)設置環境に問題はないか
・本製品を直射日光の当たる場所や、温度の高い場所で使用しないでください。
本体内部の温度が上がり、故障や火災の原因になることがあります。

・本製品を暖房器具などのそばに置かないでください。
ケーブルの被覆が溶けて感電や故障、火災の原因になることがあります。

・本製品をほこりや湿気の多い場所、油煙や湯気のあたる場所で使用しないでください。
故障や火災の原因になることがあります。

・本製品を重ねて使用しないでください。
本体内部の温度が上がり、故障や火災の原因になることがあります。

・通気口をふさがないでください。本体内部に熱がこもり、火災の原因になることがあります。

・雷サージや瞬断により、使用する機器の動作に不具合を及ぼす可能性があります。
落雷・瞬断による機器の不具合は有償修理となりますので、サージ保護が可能なUPS等での対策をお勧めします。

(7)距離の限界がないか

(8)故障か
製品添付のケーブルでモデム同士を直結していただき、DSLリンクが確立するか確認していただくことになります。

以下参考資料となります。
Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが不安定です。どうしたらよいですか。
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机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが不安定です。どうしたらよいですか。(産業用モデム)

さまざまな理由が考えられますので、以下の項目を順次ご確認いただく必要があります。
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(1)適切なノイズマージンをとっているか
クロストークノイズ、電源周りのノイズ、雷サージ等が原因になることがあります。
モデムは、通常、ノイズに対するマージンをとっておりますが、マージンの閾値を超える強いノイズを被った場合モデム内部でのノイズに対するエラー処理が増大し、確立しているリンクの切断等を起こす事が報告されております。
ノイズフィルタ等によるノイズ対策のご検討をお勧めします。
また、回線分岐(ブリッジタップ)を減らすことで改善する可能性があります。

(2)モデムに流すデータ量が適切か
モデム間を流れるデータ量が、モデムのリンク速度範囲内での通信であれば、モデムのエラー処理は問題なく行われますが、モデムのリンク速度範囲を超えたデータ量がモデムに流入した場合、ビットエラー処理の数が増大し、モデムの応答が無くなる場合があります。

(3)設定速度は適切か
速度固定の有効性、および速度自動調整の限界につきまして、一般的に、モデムは速度可変より、速度固定を行う方が安定します。
速度可変では、モデム間で回線状態を調査する信号を送信し、その結果を持って最小リンク速度~最大リンク速度の範囲で最大限速い速度がでるように接続しようとします。

(4)回線収容環境や配線方法は適切か
保安器や、MDF/IDF等の回線接続部分を見直し、必要によっては配線しなおしていただくことで改善する可能性があります。

また、空き線が他にあれば収容変更をしていただくことで改善する可能性があります。

保安器が影響しているかどうかは、保安器をバイパスしてモデム同士を接続することで判断できます。

以下参考資料となります。
Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところDSLリンクが確立しないです。どうしたらよいですか。
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