真夏に振り返る極寒チャレンジ!新入社員が体験した自営無線通信システム「sXGP」実証研修 in 北海道
こんにちは! ハイテクインター営業部販売促進課の平田です。
北海道でも気温が40℃に迫る記録的な暑さの中、あえてご紹介するのは、2025年1月に行われた極寒の新入社員研修の様子です。
場所は北海道沼田町。積雪量が5メートルを超えることもある豪雪地帯で、ハイテクインターでは毎年、厳しい自然環境を活かした実証研修を行っています。
異質ともいえる新入社員研修を行う理由
なぜ、わざわざこのような極寒の豪雪地帯で研修を行うのでしょうか?
それは、当社が扱う産業用通信機器が、‐20℃以下の環境でも安定して動作する「広い動作温度範囲」を備えているからです。
過酷な環境下でも製品がしっかりと稼働することを、新入社員自らの手で体験してもらうことが目的です。
さらに、北海道開発テストセンターの見学や、職員同士の交流を通じて、現場で求められる通信技術の重要性を、実体験として理解する貴重な場となっています。
今年は、雪と冷気に包まれた現場で、次世代自営通信システム「sXGP」の実証に挑戦しました。

sXGPとは
sXGPは、PHSの周波数帯(1.9GHz)を活用し、LTE技術をベースに設計された免許不要の自営無線通信システムです。
主な特長は以下のとおりです。
- 免許不要で導入しやすい
- Wi-Fiが不安定な場所でも安定通信が可能
- SIM認証による高いセキュリティ
- 通信料不要でコスト削減に貢献
- 高速・大容量通信が可能
雪深い現場での通信検証
研修初日は、屋外での検証に備えて、測定方法や手順をチームで確認。
今回の試験では、以下の通信パラメータを複数地点で測定しました。
- RSSI(受信信号強度)
- RSRP(基準信号受信電力)
- SINR(信号対雑音比)
- UL/DL伝送レート(アップ/ダウンロード速度)


参加者は「かんじき」を履き、通信機器を抱えて雪原を進み、事前に決めた測定ポイントごとに設置・測定を実施しました。


ボディカメラを使った映像伝送の検証も
ボディカメラ(sXGP対応ルータにWi-Fi接続)を持ち、歩きながら撮影した映像が基地局へ送られるかをチェック。屋外・低温環境でも安定した映像伝送が確認できました。

参加した新入社員のコメント
- プロダクト事業部:H.Hさん
「実際に雪の中で評価を行ったのでとても寒かったですが、距離感などが掴みやすく、データや資料等で学ぶよりも良い経験ができました!」 - 無線技術部:T.Sさん
「機材を頭上に上げ続けたので腕が疲れましたが、実証研修を通じて、基地局の特性や屋外試験時の通行人の反応を実感しました。
現場でしか得られない発見が多く、貴重な経験になりました。」
おわりに
真冬の北海道での実証研修は、新入社員にとって“机上の知識”を“現場の知恵”に変える絶好の機会となりました。
今は真夏の暑さが続きますが、この極寒の経験が、日々の業務や今後の技術開発にも活かされています。
ハイテクインターは、これからも現場目線を大切にした技術検証を通じて、お客様に価値あるソリューションを提供してまいります!