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【安定した長距離無線通信】屋外用4.9GHz長距離無線ブリッジ PTP 650シリーズ【販売終了】

製品の特長

本製品は2020年12月7日までにご注文いただいている分までで、販売終了しております。
後継機種:屋外用4.9GHz長距離無線ブリッジ PTP 670シリーズ

■構成例
屋外用4.9GHz長距離無線ブリッジ PTP 650シリーズ:構成例

■製品の特長
PTP 650シリーズは、4.9GHz帯に対応した屋外用長距離無線ブリッジです。-30~+60℃の広い動作温度に対応しており、温度条件の厳しい場所への設置が可能です。
※運用にあたり無線局の登録、第3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要です。
※沖縄県での5GHz無線アクセスシステム(4.9GHz帯を使用する無線機器)の運用に関してはお問い合わせください。

PTP 650L-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(19dBiアンテナ内蔵)
●最大送信出力:17dBm
●アンテナ利得:19dBi

PTP 650-I 4.9GHz無線アクセス機器本体(23dBiアンテナ内蔵)
●さらに長距離通信が可能なハイパワー機
●最大送信出力:14dBm
●アンテナ利得:23dBi

PTP 650-C-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(アンテナ外付け)
●最大送信出力:14dBm/8dBm
●アンテナ利得:23±1dBi/29±1dBi
●スペースダイバーシティ対応
外付けアンテナが2つ必要です。

【PTP 650シリーズ販売終了と後継機種のご案内】
PTP 650シリーズは、メーカー製品切り替えのため、在庫分完売を持ちまして販売終了とさせていただくことになりました。
メーカー製造終了日:2017年8月31日(弊社在庫限りにて販売継続)
以下の製品にてご検討くださいますようお願いいたします。

屋外用4.9GHz長距離無線ブリッジ PTP 670シリーズ

>> PTP 650シリーズ販売終了と後継機種のご案内

詳しい資料はこちら

利用事例

利用事例:富士山で快適無線通信

利用事例:富士山で快適無線通信

夏場の山開きシーズンに富士山で携帯電話を使用して写真などを送りたい登山客のために、麓や途中の5合目、8合目そして頂上に無線エントランスが設置されています。2017年7月からはPTP 650も使用されています。

このようなお客様に最適なソリューションです。

  • 製鉄所、化学工場、石油プラント、電力会社、離島通信、自然災害監視、防災 ほか

【長距離無線LANブリッジを構築】
高利得アンテナと高感度受信システムの実現により、高い伝送レートで長距離伝送を行うことが可能です。

【DSO(Dynamic Spectrum Optimization)機能】
DSO機能により、開いている周波数チャンネルの中から最適なチャンネルを自動的に探索することができます。

【見通し外通信も可能】
受信信号強度に応じて最適な通信モードを選択する独自機能により、見通しの悪い環境でも安定した通信が可能となります。

■距離特性(見通し100%有り。上り/下りの速度比率=1:1の場合の総スループット(実測値))

製品名 PTP 650L-H PTP 650-I/PTP 650-C-H
距離/帯域幅 10MHz 20MHz 10MHz 20MHz
10㎞ 64Mbps 128Mbps 80Mbps 164Mbps
20㎞ 48Mbps 72Mbps 64Mbps 96Mbps
30㎞ 32Mbps 32Mbps 48Mbps 72Mbps

※PTP 650L-Hで100Mbps、PTP 650-I/PTP 650-C-Hで125Mbps以上のスループットに対応する場合、オプションのアップグレードライセンスが必要です。

◎機器設定内容
System → Spectrum Expert で周波数を選択(Master側のみ)
Installation →
Master Slave Mode:MasterまたはSlave, Target MAC Address:対向機器のMACアドレス
Channel Band Width:20MHz

想定される導入先

製品仕様

製品名 PTP 650L-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(19dBiアンテナ内蔵) PTP 650-I 4.9GHz無線アクセス機器本体(23dBiアンテナ内蔵) PTP 650-C-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(アンテナ外付け)
商品コード 184-CB-006 184-CB-003 184-CB-010
ワイヤレス
無線LAN関連規格 IEEE802.11j
周波数帯 4.910~4.990GHz
周波数帯域幅 5MHz/10MHz/20MHz
スペクトラム効率 10bps/Hz
チャネル選択方法 ダイナミック(DSO)またはマニュアル選択
※DSO:干渉レベルによる動的なチャネル選択
最大送信出力 17dBm 14dBm 14dBm/8dBm
受信感度 -96.6dBm ※5MHz帯域幅時
変調方式/エラー訂正 OFDM:BPSK, QPSK, 16QAM, 64QAM, 256QAM
アダプティブ変調方式(Dual payload MIMO)
FECコーディング
データ通信方式 ・アダプティブ/固定
・TDD(Time Division Duplex)方式
アンテナ利得 19dBi 23dBi アンテナ外付け
指向性 水平面15°/垂直面11°(3dB幅) 水平面10°/垂直面10°(3dB幅)
最大リンクレート ~100Mbps(200Mbps)[※1]
※最大2x2MIMO、20MHzチャネル幅、256QAM変調
~125Mbps(200Mbps)[※2]
※最大2x2MIMO、20MHzチャネル幅、256QAM変調
レーテンシー(片方向) 1~3ms
セキュリティ FIPS-197準拠 128-bit AES Encryption(オプション) FIPS-197準拠 128/256-bit AES Encryption(オプション)
イーサネットブリッジ, TDMブリッジ
プロトコル IEEE802.3
QoS IEEE802.1p、DSCP、MPLSラベル
パケット処理能力 85kpps
タイミング Sync-E、IEEE1588v2[※3]
フレームサイズ 9600Bytes
I/Oコネクタ ギガビットイーサネットポート x2
・データ+PoE受電(802.3af/at PD) x1
・PoE給電(802.3at PSE) x1(未サポート)
・SFPポート x1
TDM(T1/E1)サポート G.823タイミング準拠
TDM(T1/E1)レーテンシー
(片方向)
1~3ms
※距離/リンク速度/変調方式による
マネジメント&インストレーション
LED表示 電源/イーサネットリンク・送受信
ネットワークマネジメント インバンドまたはアウトオブバンド
IP保護等級 IP67
インストレーション 内蔵ビープ音、グラフィカルスペクトラムアナライザ
ログイン HTTPS/SNMPv3
ユーザーアカウントベースセキュリティポリシー
RADIUSクライアント
シスログ/イベントログ
ハードウェア
寸法 (W)207 x(H)306 x(D)69 mm(突起部含まず) (W)371 x(H)371 x(D)81 mm(突起部含まず) (W)204 x(H)318 x(D)90 mm(突起部含まず)
重量 3kg 4kg 3.2kg
電源 PoE+
消費電力 30W(最大)
動作温度 -30~+60℃
動作湿度 15~100%RH(結露なきこと)
保存温度 -55~+85℃
保存湿度 5~100%RH(結露なきこと)
IP保護等級 IP67
特定無線設備工事設計認証番号 003-130277/003-160252
認定 RoHS
付属品 ■取付金具 x1
製品保証期間 1年間

※1:PTP 650L-H用 200Mbpsアップグレードライセンス使用時は200Mbps
※2:PTP 650-I/C-H用 200Mbpsアップグレードライセンス使用時は200Mbps
※3:オプションについては、別途お問い合わせください。

オプション製品
PTP 650-C-H 4.9GHz無線アクセス機器本体用外付けアンテナ
製品名 PTP 650-C-H用 23dBiアンテナ PTP 650-C-H用 29dBiアンテナ
商品コード 終端器付き:182-MA-K001
終端器無し:182-MA-005
182-MA-006
種類 5GHz帯デュアル偏波型パネルアンテナ 5GHz帯シングル偏波型パネルアンテナ
利得 23±1dBi 29±1dBi
VSWR 1.7:1 1.7:1
偏波 水平&垂直デュアル偏波方式 水平または垂直シングル偏波方式
偏波間干渉 -20dB -20dB
指向性 水平面10°/垂直面10°(3dB幅) 水平面5°/垂直面5°(3dB幅)
最大入力 40dBm 37dBm
入力インピーダンス 50Ω 50Ω
サージ保護 DC接地 DC接地
コネクタ 2 xN型 メス 1 xN型 メス
寸法 (W)305 x(H)305 x(D)15 mm (W)600 x(H)600 x(D)30mm
重量 2.3kg(取り付け金具類を含む) 6.5kg(取り付け金具類を含む)
動作温度 -55~+65℃ -40~+65℃
最大風圧 200km/h 200km/h
IP保護等級 IP67 IP67
電源
製品名 商品コード
HPI-XG30 174-HY-005
HES-3303P60 産業用GbE対応PoEスイッチ 144-HY-004
HES-3303P60用ACアダプタ ACケーブル付き 167-CN-K002
サージプロテクタ
製品名 商品コード
PTP 650シリーズ用 LANサージプロテクタ(直撃雷対応) 156-CB-001
OLA-1000POE LANサージプロテクタ(誘導雷対応) 156-OH-001
PTP 650-C-H 4.9GHz無線アクセス機器 本体・アンテナ接続用8DSFA同軸ケーブル
製品名 商品コード
8DSFA同軸ケーブル 200㎝ 両端L字型コネクタ 183-OM-002

※同軸ケーブル減衰は約1dB/mです。

ライセンス
製品名 商品コード
PTP 650シリーズ用 AES128ビット暗号化ライセンス 184-CB-007
PTP 650-I/C-H用 AES256ビット暗号化ライセンス 184-CB-008
PTP 650L-H用 200Mbpsアップグレードライセンス 184-CB-002
PTP 650-I/C-H用 200Mbpsアップグレードライセンス 184-CB-009
SFPモジュール
製品名 商品コード
PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、LC2芯、SMF) 162-CB-001
PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、LC2芯、MMF) 162-CB-002
PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、RJ-45) 162-CB-003
PTP 650シリーズ用 Network Indoor Unit(NIDU)
製品名 Network Indoor Unit(NIDU)
商品コード 184-CB-011
TDM SUPPORT AND NETWORKING
システムの構成 ・NIDU 2台(ワイヤレスリンクの片側ごとに1台のNDIUを設置)
・ODU及びNIDU間のドロップケーブルにIPデータとTDMデータを重畳
TDMポート数 E1 x8 or T1 x8
TIMING STANDARD(JITTER AND WANDER) G.823/G.824に準拠
TIMING ポートごとに独立(G.823/G.824に準拠)
伝送路符号 AMI, B8ZS/HDB3
回線インピーダンス 100/120オーム
T1/E1遅延(片方向) 2~4ms(距離、帯域幅、変調モード及びT1/E1のポート数により変化)
MANAGEMENT & INSTALLATION
LED表示 Ethernet:Activity/Alarm
ODU:Link/Activity/Alarm
E1/T1:TDM signal/TDM activity
NETWORK MANAGEMENT NIDUの制御はNIDUを接続しているODUから制御
(HTTP or HTTPS/TLS; SNMP v1, v2, v3; MIB-II及び独自PTP MIB)
LOOPBACK ローカルNIDUまたはリモートODU
設置 平置きまたはラックマウント
ネットワークへの接続 標準CAT-5E(NIDUおよびIPネットワーク機器までの距離は100mまで)
NIDUおよびODUの接続 標準RJ-45(ODUおよびNIDU間の距離は100mまで)
PHYSIAL PORTS(I/O)
POWER 4ピン DC入力(主電源及びバックアップ電源)
E1/T1 8E1/8T1 RJ-45 ポート
LAN Gigabit Ethernet RJ-45 x1(ポート2未使用)
ODU Gigabit Ethernet RJ-45 x1(ポート4未使用)
1PPS IN 未使用
PHYSICAL AND ENVIRONMENTAL
寸法 (W)218 x(H)32 x(D)172 mm(突起部含まず)
重量 0.88㎏
動作温度 -40~+60℃
動作湿度 0~95%RH(結露なきこと)
電源 ACアダプタまたはDC供給
動作電圧 40V~60VDC
消費電力 8W(最大)
E1/T1回線保護 準拠する規格:GR1089-Intrabuilding, IEC 61000-4-5 and TIA-968-A and -B
REGULATORY
PROTECTION AND SAFETY 準拠する規格:IEC60950-1 2nd Edition, EN60950-1, UL 60950-1 2nd Edition; CSA-22.2 No. 60950-1-07 2nd Edition
EMC 準拠する規格:FCC Part 15 Subpart B – Class B; EN55022/CISPR22 Class B; EN301 489-1
PTP 650シリーズ用 Network Indoor Unit(NIDU):オプション製品
製品名 商品コード
PTP 650シリーズ用 NIDUライセンス 184-CB-012
NIDU用19インチラックマウントキット 154-CB-002

PTP 650 Series User Guide System Release 650-01-43

PTP 650 Installation Guide

製品外観

SPEC

カタログ・資料・取扱説明書ダウンロード

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ご利用の条件

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    本サイトに掲載の無い製品の各種資料につきましては、別途お問い合わせください。

型番

商品コード 製品名 備考
184-CB-006 PTP 650L-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(19dBiアンテナ内蔵)
184-CB-003 PTP 650-I 4.9GHz無線アクセス機器本体(23dBiアンテナ内蔵)
184-CB-010 PTP 650-C-H 4.9GHz無線アクセス機器本体(アンテナ外付け)
終端器付き:182-MA-K001 PTP 650-C-H用 23dBiアンテナ

オプション製品

終端器無し:182-MA-005 PTP 650-C-H用 23dBiアンテナ

オプション製品

182-MA-006 PTP 650-C-H用 29dBiアンテナ

オプション製品

174-HY-005 HPI-XG30

オプション製品
・出力電圧:DC56V

144-HY-004 HES-3303P60 産業用GbE対応PoEスイッチ

オプション製品

167-CN-K002 HES-3303P60用ACアダプタ ACケーブル付き

オプション製品
・出力電圧:DC48V

156-CB-001 PTP 650シリーズ用 LANサージプロテクタ(直撃雷対応)

オプション製品

156-OH-001 OLA-1000POE LANサージプロテクタ(誘導雷対応)

オプション製品

183-OM-002 8DSFA同軸ケーブル 200㎝ 両端L字型コネクタ

オプション製品

184-CB-007 PTP 650シリーズ用 AES128ビット暗号化ライセンス

オプション製品

184-CB-008 PTP 650-I/C-H用 AES256ビット暗号化ライセンス

オプション製品

184-CB-002 PTP 650L-H用 200Mbpsアップグレードライセンス

オプション製品

184-CB-009 PTP 650-I/C-H用 200Mbpsアップグレードライセンス

オプション製品

162-CB-001 PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、LC2芯、SMF)

オプション製品

162-CB-002 PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、LC2芯、MMF)

オプション製品

162-CB-003 PTP 650シリーズ用 SFP(1000BASE、RJ-45)

オプション製品

184-CB-011 Network Indoor Unit(NIDU)

オプション製品

184-CB-012 PTP 650シリーズ用 NIDUライセンス

オプション製品

154-CB-002 NIDU用19インチラックマウントキット

オプション製品

関連商品

FAQ

一般的な製品導入前の検討方法はどのようなものですか。

製品導入前に、以下の手順でご検討されるお客様が多いです。

1.製品ページや、FAQで技術要件等を把握
https://hytec.co.jp/products
に各製品カテゴリをクリックしてご覧いただけます。

製品ページの「カタログ・資料」タブより、
納入仕様書等の各種資料のダウンロードも可能です。

2.製品価格、納期等を確認

納期は、在庫状況により異なりますが、
通常2営業日~の出荷が可能です。
価格や納期詳細はお問い合わせください。

3.評価用の貸出機を利用して、実際の運用予定環境にて動作確認

ほぼすべての取扱製品について
ご使用予定の環境で実際に運用可能かお試し頂くため、
最長2週間の無償お貸出を行っています。
https://hytec.co.jp/contact.html
※故障切り分け用の貸出機、
修理期間中の貸出機のご用意はいたしておりません。

機器設置に際して、サージプロテクタ(SPD)は必要ですか

雷サージなどの可能性が考えられる場合、耐障害性の観点からサージプロテクタを設置し、アースを接続して保護するべきと考えられます。

これはサージ保護デバイスのJIS規格においても、 各機器や保護デバイスが協調して動作することが重要である旨、再三にわたって強調されており耐環境性の製品といえども機器単体では十分な保護は難しい(サージプロテクタ無しで、信号線及び電源部からのサージは保護されない)からです。

一般的に通信用電子機器がサージ(ノイズを含む)の影響を受ける場合、通信断や機器の動作(一時)停止が発生し、最悪のケースでは故障に至ります。

弊社サポートにおいても、台風や大雨の後は、サージで故障した機器の修理依頼が顕著に増加します。
※なお雷サージは自然災害であり、有償修理となります。

◎音羽電機工業様の参考資料
—————
・雷サージとは
https://www.otowadenki.co.jp/basic/
・電気及び電子システムの保護にはSPDを
https://www.otowadenki.co.jp/jis/
・電気設備の耐雷対策
https://www.otowadenki.co.jp/equipment/
—————

◎一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会様の参考資料
—————
・CES-0040-2
雷過電圧に対する通信機器の保護ガイドライン 第2版(1.2MB)
2014年6月30日改訂
13/38ページ, (1) 通信線から侵入する雷サージに対する保護
http://www.ciaj.or.jp/standards_publications/standards/standards.html
・CES-0030-3
通信装置におけるイミュニティ試験ガイドライン第2.1 版
http://www.ciaj.or.jp/standards_publications/standards/1118.html
—————

長期間評価用貸出機(デモ機)を借りることはできますか。

評価用貸出機の無償お貸出期間は最長2週間となっております。
長期間のお貸出については別途有償レンタルとして対応しておりますので、弊社またはお買い上げの販売店にご相談ください。

機器修理期間中に代替の機器を借りることはできますか。

修理期間中の代替品や貸出機のご用意はいたしておりません。
別途、以下の有償サポート契約(センドバック保守)にて対応させていただいております。

有償サポートにつきましては弊社またはお買い上げの販売店にご相談ください。

なお、既存のお客様におかれましては、主にセンドバック保守をご契約するか予備機を事前ご購入して故障切り分け/障害時に備えられるかの2パターンがあるようです。

故障切り分け用の機器を借りることはできますか。

故障切り分け用の貸出機のご用意はいたしておりません。

なお、既存のお客様におかれましては、予備機の事前購入により故障切り分け/障害時に備えられているとのことです。

登録・届け出について。

通信の相手方
登録不要機器の通信の相手方は登録機器でなくてはいけません。
これに関しての法令は無線設備規則第四十九条の二十一第2項四にあり、「陸上移動局又は携帯局の送信する電波の周波数は、通信の相手方となる基地局又は携帯基地局若しくは携帯局(前項に規定するものに限る。)の電波(他の無線局により中継されたものを含む。)を受信することによって、自動的に選択されること。」となっています。
ここでいう「前項」とは登録を要する機器のことです。つまり登録不要機器の周波数は通信の相手方(登録機器)の周波数に追従しなければならず自発的に周波数を設定できないということです。
従って登録不要機器は単独でシステムを構築できず、あくまで登録機器のシステムに依存します。

5GHz帯無線アクセスシステムの無線規格は無線設備規則第49条21の4の6に記述されています。

また実際の測定方法、仕様は証明規則第2条第1項に記載されています。さらにその細目は、次の通りとなっています。
証明規則第2条第1項第19号の5(5GHz帯無線アクセスシステム用基地局、携帯基地局)
証明規則第2条第1項第19号の7(5GHz帯無線アクセスシステム用陸上移動中継局)
証明規則第2条第1項第19号の9(5GHz帯無線アクセスシステム用陸上移動局、携帯局)

これらは「登録、届け出」が必要で出力パワー、Serial No.、工事認証番号、使用場所、目的またどの機器(Serial No.)が基地局で、移動機なのか明記して登録申請し、審査に通らなければなりません。
免許制から登録制になり、審査が簡素化されたとはいえまだ、「しばり」があります。さらに実際の運用には電波法施行令第3条にある第3級陸上特殊無線技士以上の資格を持った人が操作しなければなりません。
これらを「ハイパワーモード機器」と呼ぶことにします。

別に弊社で「ローパワーモード機器」と呼んでいる機器に対応した法令があり、
証明規則第2条第1項第19号の11(5GHz帯無線アクセスシステム用陸上移動局)
これは「免許不要」となっており、現在では「登録、届け出不要」というものです。APC5M-Lはこれに該当します。

証明規則第2条第1項第19号の理解
この規則を技術的に理解するのは非常に難しいです。無線の基本知識、実際にスペクトラムアナライザのような測定器に習熟していることが必要です。また規格が「付けたし」で各所に散らばっており理解するのに時間がかかります。
以下に主な特徴とハイパワー、ローパワーの違いを述べます。

【空中線電力(アンテナ端子)】
[ハイパワー]
250mWかつ50mW/MHz(40MHz BWは25mW/MHz)
[ローパワー]
10mW/MHz(40MHz BWは5mW/MHz)

つまり1MHzあたりでは単純にローパワーではハイパワーの1/5になります。

【EIRP(アンテナ利得込み)】ビーム幅の議論は複雑なので省略します。
[ハイパワー]
250mW + 13dBi(=36.98dBm)以下(1MHz当たりでなくトータルパワーです。)
[ローパワー]
10mW/MHz + 0dBi(=10dBm/MHz)以下(無指向性アンテナの場合)
但し、オムニアンテナ利得が例えば5dBiのときはアンテナ端で10 – 5 = 5dBm/MHz以下にすれば良い。
[20dBm/MHz]
指向性アンテナを用いビーム幅を狭くした場合。そのビーム幅は別に計算式があります。

以上を紐解くと、出力パワーを登録機器の1/5以下にし、かつアンテナ利得を下げて(無指向性を使う場合は、10dBm/MHzビーム幅を絞れば20dBm/MHzまで許してあげる)極力電波を遠くに飛ばさなければ登録は不要です、ということだと思います。

【帯域外漏洩電力(EIRPとして)】(一部の厳しい規格に焦点を当てる)
この項目がローパワーの一番の特徴です。
[ハイパワー]2uW/20MHz以下(4830~4850MHz, 4850~4870MHz)
[ローパワー]0.2uW/20MHz以下(4830~4850MHz, 4850~4870MHz)
この項目はスプリアスというよりも、ほぼ雑音レベルです。この0.2uW/20MHzの規格に合格するのは至難の業で、EIRPすなわちアンテナ利得が関係するので如何に総務省令がアンテナ利得を下げて欲しいか、また、この帯域で余計な電波をだして欲しくないかが分かります。結果としてハイパワーの1/10です。

実際の登録機器との組み合わせの詳細に関しては、弊社営業にお問い合わせください。
(メール:info@hytec.co.jp TEL:03-5334-5260)

2016年2月10日 改訂

距離と伝送レートの関係を教えてください。

各メーカー、商社のホームページには様々な表現が見られます。
最大到達距離、公称伝送レート、実効速度、実質スループット、ベストエフォート、「お客様お使いの環境による」等々。
ある意味、全て正しく、しかしユーザからは結局どうなの?という声が聞こえてきそうです。結論から言いますと、「ある距離に於ける伝送レートは帯域幅により、MIMO / SISOかどうかにより、また、見通しの具合で大きく変わる」です。
これではカタログに載せられませんので各社、色々な表現をしています。ここではいくつかのポイントに焦点を当てて考えてみます。

(1)送受信環境(マルチパスフェーデイング)
5GHzでの1波長は自由空間で6cmと非常に短く、周囲の影響を受けて容易に反射し受信側では複数の経路(マルチパス)を通った波が受信されます。場合によっては瞬時に受信電力が10~30dB(1/10~1/1000)変化する場合もあります。これをフェーディングといいます。(周波数選択性やフラットフェーディングの説明は省略します。)周波数選択性フェーディングにはOFDMが、フラットフェーディングには空間ダイバーシティが有効といわれています。
また、距離が数km以上になるとフレネルゾーンも考慮しなければなりません。第1フレネルゾーンに障害物がある場合は、その程度により伝搬損失が大きく変わってきます。

(2)MIMOとSISO
最近はアンテナを2本以上用いて伝送レートを上げる工夫が見られ、これをMIMOと言っています。基本的には各々のアンテナ端から別々のデータを送信することで伝送レートを2倍、3倍としています。ここでもし各アンテナから同じデータを送ると、その伝送レートはMIMOの1/2, 1/3となります。(ここではこれを本来の意味とは異なりますがSISOと呼ぶことにします。)

さてMIMOとSISO各々の機器を対向で通信させ、距離を変えていくとどうなるでしょう。公称伝送レートはあくまでMIMOの方が上です。しかし、実際のフィールド試験では、ある距離になるとSISOのほうがスループット(実質の伝送レート)では高くなります。その理由は距離が遠くなると、受信レベルが低くなり、高い伝送レートが維持できなくなり、かつフェーディングの影響でMIMOから送信されたデータのみでは誤り率が高く(パケットロスが多く)なるからです。SISOでは片方のアンテナの経路でのレベルが変動しても別の経路で受信レベルが確保されれば誤りは発生しません。(これを空間ダイバーシティといいます。)特に2つのアンテナから送信する電波の偏波面をV(大地に垂直)、H(大地と水平)直交させればよりいっそうデータの独立性が保障されます。(これを偏波ダイバーシティといいます。)

(3)帯域幅
5GHz帯の屋外用無線機器(802.11a, 11n対応)の帯域幅は通常20MHz, 40MHzです。弊社が扱っている機器では5MHz, 10MHz設定可能なものもあります。
理論的には帯域幅が2倍になれば、伝送レートも倍になりますが、受信側での雑音レベルも倍(3dBアップ)になりますので、同じ伝送レートを送るには距離が短くなります。つまりある距離からは例えば40MHz帯域幅では急速に誤りが増え、スループットが落ちて、20MHz帯域幅の方が実質の伝送レートが上がる現象が出てきます。常識では帯域幅が広い方でスループットが高いと考えがちですが、それは近距離の場合と考えておいたほうが良いです。

(4)送信電力とアンテナ利得
送信電力やアンテナ利得は総務省令で細かく規定されています。自由にユーザが変えることはできません。(出力パワーの設定を低くすることは可能です。)距離と伝送レートの関係は許容されている最大パワーの設定で表示されますが、量産時のバラツキもあるので、規格では許容偏差として+20%~-80%(または+50%~-50%)が認められています。出力が-80%でパワーは7dB下がることになり、到達距離もその分短くなりますが、メーカーではそのようなことにならないよう工夫しています。

距離と伝送レートとの関係を議論するには、さらにBPSK~64QAMといった変調、SNR(CNR), Eb/NoとBER(パケットエラー)との関係といった無線の知識が必要になりますが本題から外れるので省略します。厳密にはGI(ガードインターバル)の違いもあり、802.11a, 11nの特性の差も理解しなければなりません。
弊社では、以上の議論を踏まえ、極力フィールドテストでの結果に基づいた「距離と伝送レート」の値をカタログに載せています。

海沿いの地方です。塩害が心配です。

弊社が取り扱っているPTP 670シリーズ650シリーズは、IEC68-2-11に基づいた塩水噴霧試験を実施し異常がないことを確認しています。海沿いや離島間通信にもご利用できます。

アンテナの種類はどのようなタイプがありますか。

工事設計認証取得の段階でアンテナの種類や型式が決まります。従ってお客様が勝手にアンテナを高い利得のものに変更することは出来ません。総務省令の規格でEIRP(出力パワー + アンテナ利得)として規定されているからです。
アンテナには無指向性なもの(水平方向で360度均等に電波を放射・受信、仰角方向では通常+/-10度くらい)と指向性アンテナ(ビーム幅が狭く、ある方向しか電波を放射・受信しない)があります。無指向性では4~7dBi, 指向性では12~23dBiくらいの幅があり、用途によって使い分けます。一般的に無指向性(オムニアンテナとも呼ばれる)アンテナは通信の相手の位置を特定できない場合で比較的近距離で用い、指向性アンテナは通信の相手の位置が固定され、遠くにまで電波を飛ばしたいときに用いられます。
また、セクタアンテナと呼ばれるものは、通信の相手が複数ある場合にビーム幅を60~90度と広くして一度に多くの相手と通信したい場合に用いられます。

ハイテクインター推奨(オプション)のRFケーブルでなく別のケーブルを用いても問題ありませんか。

弊社オプションのNコネクタ付きケーブルは、環境(屋外防水、温度など)を考慮し、また減衰が少なく可とう性が良いものを選択し、購入仕様を規定した特注品となります。
お客様が独自に用意されたケーブルはコネクタ防水性、インピーダンス、長さなどにより通信性能や信頼性が著しく劣化する可能性があることにご注意いただくことが必要です。

例:APC5M-H
オプションのケーブル(5DSF-Lite)は50Ω(無線機器の出力インピーダンスも50Ω)で、実際の損失は0.7dB/m typ.です。
これを3C2Vや5C2V(通常BNCコネクタ付き)に変え、長さも20mにすると通信距離が著しく短くなります。

まず、インピーダンスが75Ωなので、無線機器出力とミスマッチが発生し、約0.2dB出力パワーが減少します。
アンテナ間でもミスマッチし総計、約0.4dB減衰します。

さらに5C2V, 20mでは約20dBの減衰(3C2Vではさらに多い)が予想されます。
弊社のフィードテストでAPC5M-H(オムニアンテナ使用, ケーブル70cm)は、約700mまで通信が可能です。
これを5C2Vで20m引き回すと同じ受信信号レベルでは通信距離が理論上約90mに減少します。

机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところ無線のリンクが不安定です。どうしたらよいですか。

さまざまな理由が考えられますので、以下の項目を順次ご確認いただく必要があります。
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(1)無線区間の設定速度は適切か
無線区間の速度を必要最低限の通信速度まで下げることにより、外部環境に起因する変調方式の変動の影響を最小化することができ、通信が安定します。

(2)送信データ量は適切か
無線機器の有線側から流れ込むデータ量が無線区間の速度を超えている場合、正常に通信できなくなる場合があります。適切なデータ量に調整してください。

(3)周波数帯域幅の変更
無線機器の周波数帯域幅を40MHzから20MHz等、狭い値に変更すると通信速度は遅くなりますが、電波干渉を受けにくくなるため、通信が安定します。

(4)無線伝送方式(MIMO・SISO)の変更
設置環境によっては無線機器の伝送設定をMIMOからSISOに変更することで通信が安定します。PTP670シリーズにおいては、設置環境に最適なモードが自動で選択されます。

(5)詳細な項目調整や独自機能の実施
Propeller2/5やAPC-5Mシリーズにおいては、iPoll機能の有効化、Short GIの無効化、ACK timeoutを距離に応じて変更することで改善する可能性があります。PTP670シリーズにおいては、DSO機能(開いている周波数チャンネルの中から最適なチャンネルを自動的に探索、初期値=有効)有効化により改善する可能性があります。

以下参考資料となります。
Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところ無線のリンクが確立しないです。どうしたらよいですか。
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机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところ無線のリンクが確立しないです。どうしたらよいですか。

さまざまな理由が考えられますので、以下の項目を順次ご確認いただく必要があります。
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(1)設置環境に問題はないか
動作電源電圧、動作温度等は必ず製品仕様の範囲内の環境で使用してください。

(2)無線機器の設定が正しいか
AP(アクセスポイント)同士、Station(ステーション)同士では通信を確立することができません。

(3)見通しが確保できているか
無線機器のアンテナ間に障害物があると十分な信号を受信できなくなります。アンテナ間は必ず見通しを確保してください。

(4)接続距離の限界がないか
無線機器によって接続できる距離が異なります。接続可能な範囲内かを確認してください。

(5)利用周波数の重なる機器がないか
利用周波数の重なる無線機器等が近くにある場合は、それらからの干渉の影響を避けるために物理的な距離を置く、異なるチャネル(周波数)を利用する等の対策をしてください。
※inSSIDer等の各種電波調査ツールにより測定が可能です。

(6)直接波と大地反射波の位相ずれの影響はないか
直接波と大地反射波がちょうど打ち消し合うように合成されると、受信レベルが下がってしまいます。アンテナの地上高を変えることで位相が変化し、改善する可能性があります。

(7)アンテナが正しく接続されているか、アンテナの向きは適切か
アンテナが外付けの製品は、各コネクタが正しく接続されているかを確認してください。また、アンテナの向きを変えると指向性特性の違いにより、大地反射波の影響等が変化し改善する可能性があります。

(8)故障していないか
実際の設置環境で接続できない場合には、数mの近距離で無線機器同士を接続していただき、通信が確立するかどうかを確認してください。

以下参考資料となります。
Q. 机上のテストでは問題なかったのですが、現場に投入したところ無線のリンクが不安定です。どうしたらよいですか。
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